「ZERO」サウンドメイキング的ライナーノーツ    TeeK(北守ただよし)

「close to me」
「距離感」を感じさせるSEと、象徴的な「風」が<未だ続く問題>を提起しています。
淡々と刻まれるリズム上、リアルなアコースティックギターとブライトなピアノを全面に、時折現れるシンセリードのオブリガードがメロディをより引き立てます。
エンディングはストリングスとドラムがドラマティックに共演します。3声のボーカルハーモニーで「想い」を感じ取っていただけたら嬉しいです。
 

「ホームセンター」
当初から「温かな日常」を感じさせるアレンジにしたかったので、優しい音が満載となりました。ローズ系エレピと柔らかなブラス、ストリングス、ナイロン弦のアコースティックギターが優しく掛け合って、いい感じの「せつなさ感」を出せたと思います。
後半にはこれでもかと「ピアニカ」が登場しますが、これは生で録りました。
ボーカルワークもより歌詞に説得力を与えてくれたなぁ・・・と感じています。神様が降りてきてくれました。
 

「zero」
「地中に眠る零戦」・・・それを語るには何が必要か?これが一番自分の中で重要視した部分でした。
「儚さ」・・・この想いを託せるのは「メロトロン」しかありませんでした。
「フルート」か「ストリングス」かで相当迷いましたが、抜擢されたのは「ストリングス」。
この「悲愴感漂う響き」が60余年、眠り続ける「零戦」を演じてくれるものだと確信しました(笑)
デモテイク時に、「この音でいいの?」という意見もありましたが、リアルなストリングス等には到底置き換え難いものでしたね。

イメージは「ブリティッシュなロックテイスト」。アルバム唯一のエレキギターは<マニトウ>氏によるもので、僕の抽象的なリクエストに120%答えて頂きました!感謝★歌はというと、またまたこちらも3声コーラスで壁つくってみました。
最後はどうしても「シャウト系」で終わらせたかったのです。そして限りなく5分未満を目指しました!!(笑)曲が5分を超えると「2曲分扱い」になっちゃうんですよ!!するとJASRACへの登録面でいろいろあるもので・・・(笑) 4分59秒!素晴らしい。
 

「白か黒」
ピアノ1台のアレンジとエコーなしの歌。締切間近のレコーディング中に「これだ!」と。アレンジ段階ではストリングスやベースも入れていましたし、コーラスも入れるハズだったのですが、思いのほかボーカルがいい感じで録れた事もあり、取り繕わない身をそこに置きたくなってしまいまして・・・チャレンジャーですよね(笑)でも、これが「心」に一番近い音かも知れませんね。

間奏では、「zero」で陽の目を浴びなかった「フルート」が返り咲き、ビートルズ張りの雰囲気を醸し出していただきました。
最終的にはタイトル通りシンプルに纏め上げられた事、アルバムをしっかり「締め」るに相応しい作品に仕上がりました。